明治維新偉人ロード(苔アート)
明治維新偉人ロード(苔アート)
「明治維新偉人ロード」ていうのがあるって聞いたんだけど。
知ってる?
確か鹿児島市の小山田町だったかの。
何か苔アートとも呼ばれてるらしくて、今話題のスポットなんだって。
行ってみようよー。
じゃあまたな、フナミちゃん。
また今日もこのパターンかぁ。
ピュイ~~~~~~~~~~ピュイピュイ~~~~~~~~~~~~
正義の味方、なた豆マン参上!!!
はい、じゃあよろしくね。
今日はどうしたんだい!?
ボクは困っている人を常に助けるのが役目だよ。
知らないことなんてあるわけないさ!
じゃあ早速レッツゴー!
あ、フナミちゃん、その前にちょっとトイレにいってくる!
少し待ってて!
5分後・・・
(フナミは気づいた。
なた豆マンの袴からチラッとスマホがはみ出ているのを。さては・・)
そして「明治維新偉人ロード」に到着
もしかしてなた豆マンも初めて?
初めてなわけないじゃないかぁ!はっはっは・・・
あそこの塀に何か書いてあるよ。
「みんなでつくる みんなの古園
維新ロード」だって!
すごいすごい!
あ、やっぱりなた豆マンも初めて来たのね・・・
幅10メートル位ありそうじゃない?
この桜島のアートは高さ4メートル、
幅10メートルあるんだ。
しょちょーも来てたの?
なた豆マンが役に立たなくて・・・
ここの苔アートについて教えてくれる?
なた豆マンにも知らないことはあるんだね。何か安心したよ!
苔アートは私が説明しよう。
苔アート
唯一無二の作品たちを手掛けたのは古園集落に住む看板屋のご主人。
苔アートを始めたきっかけは、ひょんなことでした。
ある日、苔むした自宅の塀を掃除していたご主人が
金ブラシで苔を削ぎ落としたところ、
目の前に現れたのは、きれいな濃淡。
「何か描いたら面白そう・・・」というひらめきから
この苔アートが誕生しました。
その記念すべき1作目は「桜島」
巨大な苔の壁のキャンバスに桜島から煙が上がる姿を見事に描き上げました。
1作目とは思えない出来栄え!
それも、わずか半日で描き上げたというから驚きです。
この「桜島」は集落の人たちからも評判だったそうで、
ご主人の心に火を付けたきっかけの1枚となりました。
そしてこの頃、明治維新150周年を記念して
大河ドラマ『西郷どん』の放送が決定したことから
2作目に「西郷隆盛」を題材として選び、
以降、坂本龍馬や大久保利通といった幕末や明治維新の偉人たちを
次々に苔アートに変えていきました。
展示会場と化している坂道の長さは、およそ300メートル。
そこに二十数点もの作品が並んでいます。
これが「明治維新偉人ロード」と呼ばれるようになった所以です。
どの人物も特徴をしっかり捉えているのが凄いですね!
苔を使って描くので、もちろん下書きはできないし
削ってしまえば、その箇所を修正することもできない。
そこを難なくこなしてしまえるのは、
長らく看板製作業に携わってきたご主人だからこそ。
ご主人の職人技に魅了されているのは
観光客のみならず、集落の人たちも同じです。
この急な坂道を楽しみながら通ることができると
喜ばれているそうです。
ご主人はその声に応えるため、これからも苔アートを描き続けるそうです。
それも「別のテーマで」とのことなので、
まだまだ目が離せません!
ちなみに、さらにプチ情報
- 1つ完成させるのに要する時間は最低でも2時間ほど
- 紙に下絵を描き、頭の中で10倍に拡大したイメージを持ちながら描く
- 使用する金ブラシは3~4種類(先の太さが異なる)
さすが、しゃちょー!
勉強になったよ。
よし、早速歩きながら作品を見ていこう!
なた豆マンも一緒に行こう!